PAV2023福岡へ行ってきました。 - 福岡のカラーコンサルタント井手大基ライブカラー365

昨日は博多にて開催された｢PAV2023福岡(写真用品の展示会＆セミナー)｣に行ってきました。
写真用品の展示会とはいえ、カラーアナリストの業務には大事な内容も多く、特に色の扱い方｢カラーマネジメント｣や｢カラーマッチング｣の部分は、セミナーでも専門的に解説をしていただきとても参考になりました。

特に今回驚いたのは、iPhoneなどのスマホやパソコンは、例え同じシリーズであっても画面に映る色に個体差があり若干違うということ。これまで、使用頻度に伴い経年で色が変化していくのは知っていましたが、まさか工場から出荷されている段階で既に差があるとは驚きでした。
つまりこれは新品のデバイス２台でモニターに同じ画像を映しても、その２台が映す画像は、実はぴったり同じ色ではないということです。機材を使ってモニターのキャリブレーションを行えば解決できるとは思いますが、箱から開けて”そのまま”では、物によっては色がずれている可能性があることになります。

例えばパーソナルカラーの業界では、オンライン診断を推奨するアナリストもいますが、新品のデバイスを使ったとしても画面上の色が本来の色からズレているのなら、診断自体が意味のないもになってしまいます。以前からオンラインでのパーソナルカラー診断は不可能だと発信してきましたが、尚更オンライン診断ができるイメージが湧かなくなりました。

展示会では目の前の色のデータをあっという数値化できる新しい機材なども展示してあり、技術の進歩にも驚きましたが、それでもカラー診断のオンライン化は、当分先の話になりそうです。

大切なパーソナルカラー診断はオンラインではなく、サロンにて受けられることをお勧めします。